作家コメント

 『いつか母になるために』は、私が描きました。

『いつか母になるために』の、構成・作画をさせていただきました 山田康代 です。

1300年以上も前からの伝統食であり、日本人にはなじみの深い味噌ですが、最近は味噌を知らない子もいるくらい「味噌離れ」が進んできていると聞きます。

この本の制作をさせて頂くために、たくさん味噌に関する資料を読んだり、調べさせていただきましたが、知れば知る程、味噌に愛着がわきます。それだけ味噌には魅力的な情報がたくさんありました。
最近では、外国人にも注目され、おしゃれな印象まで覚えますし、ちょっとした「アイドル」のようで、伝統食としてきた日本人としては誇らしい気持ちになります。
私は毎朝1杯、飲んでおりました味噌汁が、1日2〜3杯となり、他の料理にも、積極的に加えるようになりました。

本作の主人公 藤本智子さんは、自ら『ミソガール1号』と名乗って、日本から世界へと、味噌の素晴らしさを発信している、実在の人物です。
彼女の発行する『ジャパン味噌プレス』には、味噌に関するニュースから関連商品情報、また、彼女自身が味噌を楽しむために考え出したアイデア等、味噌情報が幅広く載っていて、私も毎月楽しく拝読させていただいております。
『いつか母になるために』をきっかけに、現代を生きる大人子供はもちろんですが、これから生まれてくる子供たちのためにも、味噌汁のある食卓が増えますようにと願っています。

マンガ家 山田 康代